サヨナラなんて言わせない

復活してからの彼はひたすら仕事に打ち込んでいた。
多分休日も出勤していたんじゃないかと思う。
自分が知る限り、一日だって休んでいるところを見たことはない。

一時期おかしくなっていたときとは正反対のオーラに包まれていた。
まるで後ろに燃え上がる炎が見えるような、そんな感じ。
何が彼をそこまで変えたのかはわからない。
けれど何かに向かってひたすら突っ走っているように見えた。



もともとデキる人が本気になったらそれはもう凄くて。


数ヶ月後、南條さんは見事一級建築士の試験に合格した。
取得できる最短年齢でそれをやってのけたのだ。


凄い、凄い、凄すぎる・・・!!



本人はまぐれだなんて謙遜してたけど、まぎれもない彼の実力。
そんなのは身近で見ている俺たちが一番知っていることで。

その頃には俺の彼に対する憧れはもう揺るぎのないものへとなっていた。