サヨナラなんて言わせない

「・・・・いい女ですね、カナさんは」

「えっ?」

驚いて顔を上げると中村が優しい顔でこちらを見ていた。

「涼子さんに負けないくらい素敵な女ですよ」

「中村・・・・」

思わぬ言葉に目尻が熱くなってくる。それを誤魔化すように中村の肩に手を回した。

「あら~、あんたも思った以上にいい男よ?もし何だったら真剣に考えてやってもいいけど?」

「いえ、お断りします。カナさんがいい女なのは事実ですけど、俺は生粋の女好きなんで。他あたってください」

ニッコリと憎たらしいほどの笑顔でサラリとかわされた。

「キィーーーーっ!何ですってぇ~?!」

「イテッ!正直に言っただけでしょ?八つ当たりはやめてくださいよ」

「あんたほんっと生意気よ!」