サヨナラなんて言わせない

その笑顔は他の誰にも見せたことのないもので。

小さな頃から一緒だった自分ですら見たことはない、
それくらいキラキラと輝いた笑顔で。


ちょっとだけ悔しいけれど、でも本当に嬉しく思う。


彼が幸せになってくれること。


司があの日、本当の自分をそのまま受け止めてくれた日から、
ずっとそのことだけを考えてきた。


自分の幸せよりも彼の幸せ、それだけを願ってきた。



その願いが、夢が、今ようやく叶う。



これから何かあったときに真っ先に相談されるのは自分じゃなくなると思うとほんの少しだけ寂しい気もするけれど、これでようやく肩の荷が下りる。
司はもう大丈夫。

次は自分が幸せになってやるんだ!
あいつに負けないくらいの素敵な相手を見つけてやる!



光り輝いている二人を見ながら自分の目からも涙が溢れていた。