サヨナラなんて言わせない

もともと中性的な容姿だった自分。

それが理由で女の子に囲まれることが多かった。
でも一度だって彼女達にドキドキしたことはなかった。
それは一過性のものだとずっと思っていた。


でも皮肉にも継母のこの一件で知ってしまう。
いや、決定づけられたと言う方が正しいのだろうか。


自分は普通と少し違うのだということを。
自分が男であるということに激しい嫌悪感と違和感を抱いているということを。


女の子達と一緒にいるときは不思議と心が落ち着いていた。
でもそこに下心は全く芽生えない。
周囲の男子がエロ話に花を咲かせたところで何の興味も湧かない。

そこに継母が起こしたあの一件。
それは女性に対する嫌悪感を抱かせるには充分過ぎるものだった。
彼女達をそういう対象で見るなんて絶対にできない。



・・・・どうして自分は女に生まれてこなかったのだろう?


潜在意識でずっと抱いていたその疑問をを自覚してしまった。