ずっと俯きがちだった涼子も、徐々に近付いてくる気配にやがて顔を上げる。
だがその先にいるのが俺だと認識すると、その顔が瞬時に凍り付いた。口元が微かに『司』と動いたように見える。
その場で動けなくなってしまった涼子の元まで歩み寄ると、彼女の顔を見て胸が痛んだ。
酷い顔をしている。俺も相当な有様だが、傷つけられたのは彼女の方だ。
その痛みを考えると懺悔の気持ちで体中が埋め尽くされていく。
「涼子・・・・」
顔を見ているだけで声が震えてくる。情けないほど弱々しい声で名前を呼ぶと、ピクリと彼女の体が揺れた。だが、次の言葉を続けようと口を開いた瞬間に彼女の体は俺の横を通り抜けてしまっていた。
「・・・涼子っ!!」
縋るような声で呼び止めたが、彼女は止まってはくれなかった。
急激にスピードを上げてどんどん俺から遠ざかっていく。
俺はその後ろ姿をただ呆然と見送ることしかできなかった。
あの日の泣き顔と今日の傷ついた顔。
自分の覚悟なんか足元にも及ばないほど、彼女を深く傷つけてしまっているのだと思い知らされていた。
だがその先にいるのが俺だと認識すると、その顔が瞬時に凍り付いた。口元が微かに『司』と動いたように見える。
その場で動けなくなってしまった涼子の元まで歩み寄ると、彼女の顔を見て胸が痛んだ。
酷い顔をしている。俺も相当な有様だが、傷つけられたのは彼女の方だ。
その痛みを考えると懺悔の気持ちで体中が埋め尽くされていく。
「涼子・・・・」
顔を見ているだけで声が震えてくる。情けないほど弱々しい声で名前を呼ぶと、ピクリと彼女の体が揺れた。だが、次の言葉を続けようと口を開いた瞬間に彼女の体は俺の横を通り抜けてしまっていた。
「・・・涼子っ!!」
縋るような声で呼び止めたが、彼女は止まってはくれなかった。
急激にスピードを上げてどんどん俺から遠ざかっていく。
俺はその後ろ姿をただ呆然と見送ることしかできなかった。
あの日の泣き顔と今日の傷ついた顔。
自分の覚悟なんか足元にも及ばないほど、彼女を深く傷つけてしまっているのだと思い知らされていた。

