サヨナラなんて言わせない

涼子が帰って来たんだ!!

ガタン!バタバタバタ・・・

俺は猛ダッシュで玄関まで行くと、そこで待ち望んだ人の姿を視界に捉えることができて心の底から安堵する。良かった・・・・事故じゃなかった。

「涼子さん、お帰りなさい!随分遅かったんですね。あまりにも遅いから何かあったんじゃないかって心配してました」

「・・・・・」

「涼子さん・・・・?」

・・・・どうしたんだ?
何か様子がおかしい。
全くこちらを見ようともしない。
何かどす黒いオーラが漂っている感じすら受ける。

全く予想外の展開に戸惑う俺をよそに、涼子はそのまま俺の横を通り抜けて室内へと入っていってしまった。我に返った俺は慌てて追いかける。

「・・・・涼子さん・・・?どうかしたんですか・・・?」

やはり何かがおかしい。
朝見送ったときにはこんなことはなかった。
彼女に一体何があったんだ・・・?