いつの間にか時間もどんどん過ぎていった。 賑わっていたグランドも誰一人いない状態だった。 俺も帰ろうと鞄を手にした時だった… 「おい!」 その声は低く如何にも女子が聞いたらそくさま胸キュンしてしまう様な声だった。 「誰だよ…」 と、後ろを振り返ると、そこにいたのは 長身で細身だけれどガシっとしている 黒髪の男だった。 でもよく見たら名札に生徒会の紋章のバッジをつけていた。 …とうとう生徒会の奴らが説教しに来たのか