いつもこんな感じにふざけあっている。 俺には親友がいれば何もいらない。 そう思っていた……。 「ぉわ、イカツ。あの先輩?洒落た男らみんな絡まれてる。」 校門を見るとヤンキーって感じの男に絡 まれているチャラい男達が絡まれている。 「んなの、関係ねー。」 「ふは。ま、ちょっくら挨拶してくるか?」 「…ま、お前洒落てねぇから絡まれねーよ」 右の口先に角度をつけて夏樹を見る。 「んにゃろー。」 夏樹は俺を睨みながら笑っていた。 こんな俺たちはこの状況を楽しんでいた。