「あんた達!卑怯じゃない!3対1で。しかも、相手は1年生じゃない!」

確かにそこには女が立っていた。

「く、そ…」

「先生呼ぶわよ?」

「チッ」

イカツイグループは去っていった。

「大丈夫?」

「余計なお世話だっつーの。つか、男の喧嘩に女がは…」

『ゴツッ』

頭に痛みが走る。

「何が余計なお世話よ!!馬鹿なの?相手は上級生だし、仮にあの場で勝ててもやり返す可能性もある。それと喧嘩したら入学と同時にに休学になるのよ!悪ければ退学に!」

驚くあまり目が点になりそうだった。

「っ!……ついやってしまいました。すいません。冷静に考えてなくて。」

「はぁー。もう困った子だなぁ。」

その女の人は呆れた顔で笑う。