幸せを、君に。



気がつくともうすぐ目的の駅だった。


俺はパソコンをしまい、降車準備を始めた。


天野はまだ寝ている。


起きそうにもない。


このままなにも言わずに行ってしまおうか、

なんて考えたけれど、さすがにそれは酷いかと思った。


「おい、もうすぐ着くぞ。」


そう声をかけると、天野はゆっくりと起き上がってボーッとしていた。