幸せを、君に。



玄関前には突っ立ったままの小宵と…


見知らぬ、男の姿があった。


サングラスをかけ帽子を被り、マスクをした、見るからに怪しい男は…


怯える小宵の腕を掴んだまま俺の方を振り返った。


「誰だ?」


俺が声をかけると、男は俺を軽く押し退け、一目散に逃げて行った。


追いかけよう、とも思ったが、なによりもまず怯えた小宵を落ち着けるために小宵の元に駆け寄った。