幸せを、君に。



憲吾を家に呼んだときも、

「酒。買ってきて。」

と言って、遅い時間に小宵を一人、買い物に出かけさせようとした。


小宵は素直に

「はい。」

と言って、財布を持って玄関に向かった。


「こんな時間に女の子一人で出すなよ。」


憲吾が小宵の後を追った。


…馬鹿みたいだ、と俺は一人、思った。


接し方が分からないから冷たくするなんて。