風呂から出たあと、テーブルの上には弁当が二つ置かれたままだった。 俺は天野がいる部屋に入って 「お前本当に食わなくて平気なの?」 と聞いた。 天野はなにも答えずに、ただ俺の顔をじっと見つめていた。 「なに? 人の顔じっと見て…」 「い、いえ… なんでもないです…」 「で、食わないの?」 「大丈夫です…」 そう言った途端、天野のお腹が鳴った。