君との放課後の空

『かなー!おーい!』

『竜~!!今日は竜が来るの早いね!!』

『うん。まあ。伝えることあるし。』

『え、なに?』

『俺さ、高校卒業したら、
 宮崎に引っ越すわ』

『え?』

『おう』

『それって、もう会えないの?』

『わからないな』

『なにそれ』

『俺さ、この場所好きだよ』

『あたしも』

『香菜のことも。好きだよ。』

『え?』

『おう』

『あたしだって。あたしだってこの場所も、
 竜の事だって好き。大好き。
 片思いって思ってたから、
 竜の卒業式に…こ、くはく…しようかして…た』

『香菜、泣くな』

『だって…。   涙が…と…まらないも…ん』

『大丈夫。香菜なら俺なしでやっていけるはず。
 この場所にこの風景があれば、
 香菜はやっていける。
 もしどうしても辛くなったら、 
 この場所にきて俺に電話しろ。
 電話くらいならできる。
 俺、お前と出会えてよかった。
 この場所の好きな理由、
 香菜がいたからだから。』

『ありがとう』


『おう』