『あ!! 竜きた!』

『お、香菜早えーなー』

『うん。今日は疲れたからさー。
 早くこの草原で夕日見たくて。』

『へ~。俺もそんなときあるよ』

『え?』

『まー、だからここの場所好きなんだけどな』

『あ、あたしも好き。 こ、この場所が。』

『だよなー。
 だってよー、俺ら他年なのに、
 よくこの草原で知りあったよなー笑』


『あ、そうだよね~
 そういえば竜は、あたしの先輩か。』

『おいおーい笑
 忘れてたのか~??』

『え、いや!! 竜が優しいからなのかな?』

『…照』

『なに?笑』

『べ、べつに?笑』

『よーし、これであたしもう大丈夫!!
 今日はもう帰ろうかな??』

『香菜、帰る?』

『うん!』

『そっか』
 
『うん、なんで?』

『いや。俺もうすぐ卒業だし。
 香菜とここで寝そべりながらしゃべるの、
 あとすこしだなっとか思って。』

『あ、卒業…か。』

『別に俺ら付き合ってもなんもないけどな?笑』


『う、うん。』

『なら、また!』

『またね!』