忘れた

するとクラスの男子たちまで、ボソボソと文句を言い出した。


もっと集中しないと、とか、サボっちゃまずいよ、とか。


言いたいことがあるなら直接言ってよ…


あたしは泣きたくなった。


「ちょっとみんな、全部が全部、奈緒のせいじゃないよ?

奈緒に責任を押し付けないで」


麗があたしを庇ってくれたが、雰囲気は最悪だった。


そんな空気を変えたのは、


「いい加減にしろッ」


早水だった。


「東、ちょっといい?」


早水はあたしの手を引いて、みんなから離れたところへ連れて行った。


「こう、飛ぶんだ。分かる?」


と、飛び方を指導し始めた。あたしは必死で早水の真似をした。


「後ろのやつに靴が当たるとか、気にすんな。縄に引っかからなきゃいいんだ。じゃ、戻るぞ」


あたしが気にしていたことを言われ、驚いた。そうだよ、縄に引っかからなきゃいいんだよね。


「せーのっ」