忘れた

それから毎日のようにメールを送った。


奈緒はLINEをやってないからちょっと面倒だったけど、奈緒とのメールは楽しかった。


電話で声を聞くたび、ときめいている自分に恥ずかしくなった。


俺は中学生か、って何度も思った。


また会いたいと思ったけど、バイトを掛け持ちしてる身では、休みがなかなか取れなかった。


だから、家に泊めてほしいと言われたとき、本当に驚いた。


俺が心配だった。


理性がぶっ飛んで、奈緒に何かしてしまうんじゃないかと不安になった。


奈緒が困っていたから、OKしたんだけど、やっぱり断るべきだった。


最悪だ…


キス、なんてしなきゃよかった。いや、もともとするつもりはなかったんだけど。


あのとき、奈緒の夢を見ていた。


奈緒がどこか遠くへ行ってしまう夢。起きたら奈緒が目の前にいて、安心して、そしてもう離したくないと思った。


それほど、奈緒の存在は俺の中で大きくなっていた。