序盤、物語は穏やかに進んだ。田舎から出てきた女の人が、都会で素敵な男性と出会い、恋に落ちる。


しかし、その男性に浮気されたことをキッカケに、女の人の人格が狂い始める。


誰彼かまわず関係を持つようになり、挙句の果てに自殺をしてしまうという悲しい話だった。


途中のベッドシーンはとても生々しくて、過激で、あたしは恥ずかしくて顔から火が出そうだった。


勇介を盗み見たところ、勇介はシラッとした顔をしていた。


普段からこういうの見てるのかな。


まあ、勇介だって男の子だしね。それを意識しちゃうと、この状況が余計に恥ずかしいな。


「勇介、この映画すっごいエロかったね」


勇介の返事がない。


「勇介?」


隣を見ると、なんと勇介はぐっすり眠っていた。


いつから寝てたんだろう。エッチなシーンのときはしっかり起きてたのに。