忘れた

そっか…


そういえば早水って、男だったね。そりゃ嫌だよね。


彼女が他の男の話をするなんて。


「ごめんね、勇介。もうしない」


勇介は、あたしをぎゅっと抱きしめてくれた。


「俺こそごめん。小せえ男だわ、俺」


「そんなことないよ。勇介はいい男だよ」


あたしがそう言うと、勇介は、へへっ、と笑った。


「勇介…遊園地デート、楽しみだね」


「そうだな。バレーしたとき以来だな、どっか2人で出かけるのって」


「そう言われたら、そうかも。いっぱい写真撮ろうね」


「おう」





土曜日。


今日は、勇介と遊園地デートの日だ。


昨日の夜は、ワクワクし過ぎて全然眠れなかった。


寝不足の目をこする。


現在、朝の8時10分。


もうすぐ勇介が迎えに来る時間だ。早く着替えなくちゃ。


勇介はどんな格好で来るのかな。


やっぱりシンプル?


じゃあ、あたしもシンプルな方がいいかな。