「いいから乗ってよー。それとも何、俺に恥かかせる気? 」
勇介は、わざとらしく口を尖らせた。これで断るのは、なんだか可哀想?
「分かったよ。重くても知らないから」
あたしは渋々、勇介の後ろにまたがった。
よくよく考えると、2人乗りなんて初めてだ。肌にまとわりつく生暖かい風を感じながら、あたしは新鮮な気持ちに胸がときめいていた。
*
しばらくして、あたしたちはファミレスに到着した。
「腹減った。飯食おう」
そういえば、あたし朝から何も食べてないや。
時刻は昼の2時過ぎ。店内はそれほど混雑していなかった。
店員に案内されたのは、4人掛けのテーブル席。あたしたちは向かい合わせに座った。
「俺、特製オムライスと海老グラタンに、海藻サラダと…あと山盛りポテトね」
「…あたしは夏野菜カレー」
この人どんだけ食う気よ?
勇介は、わざとらしく口を尖らせた。これで断るのは、なんだか可哀想?
「分かったよ。重くても知らないから」
あたしは渋々、勇介の後ろにまたがった。
よくよく考えると、2人乗りなんて初めてだ。肌にまとわりつく生暖かい風を感じながら、あたしは新鮮な気持ちに胸がときめいていた。
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しばらくして、あたしたちはファミレスに到着した。
「腹減った。飯食おう」
そういえば、あたし朝から何も食べてないや。
時刻は昼の2時過ぎ。店内はそれほど混雑していなかった。
店員に案内されたのは、4人掛けのテーブル席。あたしたちは向かい合わせに座った。
「俺、特製オムライスと海老グラタンに、海藻サラダと…あと山盛りポテトね」
「…あたしは夏野菜カレー」
この人どんだけ食う気よ?
