「ねえ、夏木さん!!!」 私が座る席に歩いてきた一人の生徒。 それとともに静まり返る教室。 誰だ、コイツ。 クラスメートに一切興味がない私は、誰一人として顔も名前も知らない。 「何」 「放課後、クラスメートでカラオケに行こうってなってるんだけど……来ない??」 「興味ない」 バッサリ言い切ると、私は授業の用意を始めた。