しばらくはドライヤーの音だけが部屋に響き、ただただ無言でいた。 ドライヤーの音がなくなったとき、トントンと部屋の扉を叩く音。 「はーい、何?」 「その子、ご飯も食べていく??」 扉から覗き込むのは、きっと佐伯のお母さん。 萌絵ちゃんとよく似ていて、すごく美人だ。 佐伯ともどこか似ている。 「どーする、夏木」 「どーしよ。でもお風呂に入れさせてもらったし……「遠慮しなくていいのよ?食べていってよ、大人数しか楽しいじゃない!!」 大人数……。 それでのご飯は、少しの憧れがある。