ーガラッ
扉を開けるなり、視線がこちらに集まる。
そして一斉に始まるヒソヒソ話。
質悪いな。
ギロリと周りを睨みながらも、先輩の姿を探す。
あれ、いない…?
「航汰、遅刻する上に財布忘れるってマジない」
「それ、ホントに自分でも思う!!」
先輩だ。
「せんぱ「夏木ちゃん??調子どう??」
コイツ!!!
確か“千田”って奴!!
「どうもこうも、ご覧の通りですが?」
「可愛げないなー、夏木ちゃ「テメー、何してんだよ」
ーダンッ!!!
右足でクラスの扉を蹴り、そのままで千田を睨む先輩。
この怖さはあの日以来だ。
