次の日、学校を登校していたら直哉に会った。

ーーーーービクッーーーーー


お互い、驚いたような顔で話せようにも話せない。

私は、たえきれずその場から逃げた。
昨日と同じだ。
昨日も泣きながら今のように、その場から走って逃げた。


[はぁ、どうしたらいいんだろ。私……………]


クラスも同じで、席も近くて班だって同じ。
これじゃあ、気まずい空間ばっかりじゃん。


[彩菜ぁーーー! おっはよーーーぅ!]

正門の方から手をふってくるのは…………………南緒だ!

[南緒! おはよーー!]


あっ。そっか。南緒も同じクラスで席は隣だし班もいっしょじゃん。

南緒に頼ればいいんだ。

何か私、直哉からにげてる……………………?

いや、こわいんだ。

この現実が……………………。


私は直哉から逃げてるんじゃなくて、現実から逃げてるんだ。