星に願いを



「空、改めて言う。俺は空が好きだよ。こんなにも伝えるのが遅くなっちゃったけど、これから先…卒業しても、俺の傍にいてくれますか?」

真剣な輝良の目。
私は目を逸らさずに頷いた。

「こちらこそ、お願いします」


私がそう返事をすると、輝良はふっと笑った。
そしてゆっくりと私に近付く。
私も恥ずかしがりながらも、ゆっくりと目を閉じた。

2人の影が重なるとき、空には流れ星が流れた様な気がした。