星に願いを



そして、すっと伸びてきた輝良の両手が私の頬に添えられる。

「ねぇ、覚えてる?2年の頃に見に行った双子座流星群」
「うん、覚えてるよ」
「あの時、俺流星群に願ったんだ。空が俺のことを好きになりますようにって」
「え…」
「だから、願い叶ったんだと思う」

伏し目がちに照れながら話す輝良。


でも私もその時…。

「わ、私も!私もその時お願い事したの!」
「えっ…」
「き、輝良が私のことを…好きになってくれますようにって!」