「はぁ!?勇者に選ばれた!?」
俺は王様もといバカに叫びつつ問いかけた。
「うん。なんか魔王だったかラオウだったかなんだか忘れたけどムッキムキのやつが暴れ」
「それはラオウです!魔王でしょ魔王!」
「ああなんかそんなの」
「あんた国王じゃないの!?そんな頼りない国王要らないよ!?」
俺は無礼とは知りつつ…いや、このバカに無礼もくそもないが、バカに向けて叫んだ。
「とにかく、お前勇者な。はい勇者の証」
「なんでアルミホイルで作ったんだよ!金とか銀とかあるだろうが!」
「っち…うっせぇなハゲ…ボソッ」
「締め上げましょうか?」
「とにかくこれ強制だから。」
「あ、謝らないんだ!?そこについては謝らないんだ!?」

こうして勇者ライフが始まった。