「まあいいや。先輩、一緒に帰りましょ。
俺、送ってくから」
突然、下に転がっていたサッカーボールを拾って、そんなことを言ってきた高橋くん。
「…え、えぇ!?」
「俺、着替えてくるから先輩も
着替えといてください。
校門で待ってますから!」
拾ったボールをカゴにポンッと入れた高橋くんが、歯を見せて笑ってそう言いながら、走っていってしまった。
「ええっ!ちょっ、高橋くん!」
あたしの叫び声はもう、聞こえてないらしく
部室に入っていってしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…