「萌菜先輩、鈍感」 「鈍感?あたし、結構敏感だよ?」 肌とか…と指を折って数えていると、 またしても、はあっ。と盛大にため息をつかれた。 どうした高橋くん。 「高橋くん、幸せ逃げ…、」 「萌菜先輩、ほんとに救いようがない鈍感ですね」 幸せ逃げるよ。って言おうとしたら、高橋くんの失礼な言葉に遮られてしまった。 失礼な野郎だ。 先輩に向かって! こんにゃろー!と怒っていると。