【完】早く俺のものになってよ






「先輩ねぇ」



へぇ。と言いながら、高橋くんを
睨みつけているチャラ男。



「だったら、そこどけよ」


そして、いきなり高橋くんの胸ぐらを
掴んできた。



「ちょっと…!やめてっ」


これは、まずい。と焦りながら、
止めに入ろうと、チャラ男の腕を
引きはがそうとしていたとき。




「おいコラー!何やってんだ、お前らっ!」


突然、そんな怒鳴り声が聞こえてきて
みんな一斉にそちらのほうに視線を向けた。



そこには、ものすごい怖そうな
おじさんが立っていて。



「やっべ!山里じゃん!」


「逃げるぞ!!」



…どうやら、チャラ男たちの先生らしい。