「翔、久しぶりっ!元気にしてた?」
「ああ。元気だったよ。
マリも元気そうだな」
「へへへ~
あたしは、サッカー部で絶賛頑張り中です!」
笑顔で楽しそうに話す2人。
「………っ」
そんな2人が見ていられなくて、あたしは
すぐに目をそらした。
すると、あたしのとなりにいた麗ちゃんが
不思議そうに首をかしげた。
「あれって、誰ですかね…。
高橋くんのカノジョとか?」
「か、カノジョ?」
「なんか、あんなに優しく笑う高橋くん
って珍しいから…」
そうかなぁって。と言った麗ちゃんの
何気ない言葉に、胸がズキンッと
容赦なく痛む。