「あ、いや、なんでもないよ!
練習戻ろっか!ね?」



首を傾げる高橋くんの腕を今度は
あたしが掴んで、歩き出す。



あの女の子たちが高橋くんのところに
来ないように。



なんとも勝手だと思う。

でも、どうしても高橋くんに
近づいてほしくなかったの……。



それから、ボーッとしていて、
高橋くんや麗ちゃんから心配されてしまったけど、大丈夫だよ!と返して、なんとか
練習を終えた。