「おいコラ!!飯田、高橋ー!!!」 あたしよりもお怒りの様子の金子は 放っておいて、 高橋くんを追いかける。 「あははっ! 萌菜先輩、意外と速い!」 「高橋ー!!」 いくら元陸上部って言ったって、 やっぱりサッカー部でも足の速いほうの 高橋くんに追いつけるわけもなく。 「つ、つかれた…」 はあ。と息を吐いて、膝に手をつく。 「萌菜せんぱーい!」 ……高橋くん、元気だなぁ。 少し離れた場所から無邪気に笑う 高橋くんに、あたしも笑いかけて、 そばに駆け寄ろうとしたとき。