うおっしゃ! おい、これ、インチキだろ! など独り言が激しい。 部活では真面目でまあまあ上手いんだけどなぁ…。 と、若干引き気味で上田くんを 見つめていると、 「い、いひゃいっ」 席と席の隙間から、高橋くんの キレイな指が伸びてきて、ほっぺを ムニッとつままれた。 「萌菜先輩、上田のこと 見つめすぎ」 「へっ?」 「俺以外のやつ、あんま見ないで」 バツが悪そうに、あたしを見つめたあと、 「彼氏でもなんでもないのに、図々しい よね。すんません」と言って、少し顔を赤く した高橋くん。