【完】早く俺のものになってよ






「萌菜先輩いた!」




気づいた時にはもう遅く…。


高橋くんに見つかってしまった。




「あ、えっと、えへへ」


高橋くんに、苦笑いを向けながら
後ろにいるニヤニヤ顔のさやこを
睨む。



さやこのばかぁっ!!




後で覚えてろよっ!と拳を握り締める
あたしにいつの間にか近づいてきていたらしい
高橋くん。



「高橋くん!?」


そんな高橋くんにいきなり腕を掴まれた。


少し不機嫌そうな顔の高橋くんが
あたしの腕をぐいっと引っ張る。




「萌菜先輩にちょっと話があるから
来てください」



そして、なぜか高橋くんに連行されて
しまったあたし。