年上の彼女サマ。








涼子は手に持っていた大きな鞄を置くと、陸の部屋にあるベッドに一目散にダイブした。


「ああ、陸の温もりがちょっと残ってる。寒かったなあ、外は。」






「おい。」


涼子はもぞもぞとベッド中に入ってしまったので、陸は彼女の隣に潜り込んだ。

「これは俺のベッドなんだぞ。
おい、聞いてるのか。」




隣ですやすやと穏やかな寝息を立て始めた涼子の唇にそっと自らのものを重ねた。

「寝るの早すぎだって。
おやすみ。」





陸は瞼を閉じた。


陸が完全に寝入って多少揺らしても起きないことを確認した涼子は、ぱちっと眼を開けた。



「もう、陸ったら可愛いキスだなあ。」


涼子はベッドから出た。

「今日ははりきっちゃおっかな。」








時計は午前7時を指していた。


ダイニングからするいい匂いに、陸は目を覚ました。



「ん...この匂いは。」

陸がダイニングに向かうと、案の定涼子が朝食を作っていた。





トーストにサラダ、ベーコンとスクランブルエッグ、ミネストローネのようだ。


「うまそ。」

陸はダイニングテーブルに置かれた食事に手を伸ばした。




涼子は陸の向かいの席に座って、一緒に食事を食べ始めた。