すぐ近くに

次の日、学校に行くのも辛かったけど
みんなに心配かけたくないし、
いつもの明るくて笑顔ななゆでいたい
って思って、行った。

たくは普通に笑ってた。

胸が締め付けられるように痛かった。

「なゆー!おはよー!」
「…」
「なゆー!!五十嵐なゆさーん!」
「え?あ、おはよ!りな!」
りなはわたしの一番の友達。
でもたくのことは、まだ言ってない。
「なに、ぼけっとしとんの!」
「あー、ごめんごめん!昨日、ずっとゲームしてたら、いつの間にか寝るの2時とかになっちゃって!」
「そう言いながら、実は、、、ずっとたくと電話してたんじゃないのー??」
「えー?ちがうよー」
「ふーん、」
「ほら、りな、先生来たよ!」
「あ、やっべ。」
りな、ごめん。
りなにはまだ言えない。
だめだ、泣きそう。ここで泣くのはわたしらしくない。

「すいません、先生、具合悪いんで保健室行ってきていいですか?」
「おー、いいけど、五十嵐、めずらしいな。大丈夫か?」
「はい。大丈夫です。ちょっと寝不足ですから」