笑顔でさよならを

だけど、そんな理由なら、俺は別れる気はない。


いや、どんな理由でも、本当は繭花を手放したくない。


だから、俺は日本で繭花の事を待っている、と気持ちを伝えるが


「ダメなの!」


繭花はまっすぐ俺を見る。


「違うの……。それだけじゃないの……」


俺をまっすぐ見つめている目が揺れている。


そして、


「蒼大がいると、辛い時、蒼大に甘えそうだから」

「いいよ、甘えて」


いや、むしろ甘えてくれる方が、俺は嬉しい。


だって、繭花は何でも一人で頑張ろうとする。


そんな頑張る繭花も好きだけど、俺としては甘えて欲しい、って気持ちもある。


俺はそっと繭花の頬に触れるが、その手を払いのけられる。