笑顔でさよならを

そして、数分後――…


ピンポーン――


家には今私しかいない。


私は玄関に向かい、ドアを開けると


「おめでとう」


という言葉と同時に抱きしめられた。


「えぇっ?えっと……」


蒼大さんの腕の中で、私の顔が赤くなっていく。


そして、心臓もすごくドキドキしている。


「あぁ、ごめん。嬉しくてつい……」


私が真っ赤な顔をして蒼大さんを見上げると、蒼大さんは優しい目をして私を見ていた。


「どこに行きたいか、考えた?」


蒼大さんは私を抱きしめたまま、右手で私の頭を撫でている。


「まだ……」


その蒼大さんの行動が、嬉しくて、そして恥ずかしくて、私は赤くなったまま答える。