笑顔でさよならを

入試前日――…


その日も蒼大さんは来てくれた。


いつものように勉強を教えて貰い、いつものようにお母さんの用意してくれた夕食を一緒に食べる。


だけど、それも今日で終わり。


蒼大さんに家庭教師として見てもらうのは入試まで


そう決まっていたから。


だから、もう蒼大さんとは会えない。


私は高校に合格をすれば寮に入るつもりだ。


私の受ける高校は私の家から遠いから。


だから、高校に入ったら、もう、蒼大さんに会えない。


蒼大さんと一緒にいて


“私はやっぱり蒼大さんが好きだ”


って思っていた。


例え、蒼大さんが私の事を“友達の妹”としか思っていなくても。


だから、私は決めた。