笑顔でさよならを

これって、私、フラれたって事?


はっきりと蒼大さんに気持ちを伝えたわけじゃないけど、私が“好きな人がいる”って事を言っても、蒼大さんはさらっと流した。


やっぱり私は“友達の妹”としか思われていないんだ……


すごくショックだけど、それはわかっていた事だ。


それに今は受験前。


とにかく勉強をしなければいけない。


だから、私は蒼大さんの事を考えるのをやめた。


いいのか悪いのか、私は一つの事に集中したら、周りが見えなくなる。


一人の時は、とにかく勉強に集中した。


だから、蒼大さんの事は考えないでよかったのだけど。


でも、蒼大さんが家庭教師として来る時間は、やっぱりドキドキするし緊張する。


そして、“やっぱり蒼大さんが好き”って実感する。


そんな日々の繰り返しだった。