「えっ?あっ……」


基本的には、第一ボタンはいつも開けている。


そして、暑い日は第二ボタンまで開ける事もある。


まぁ、少し胸元は大きく開くけど、下着が見える程じゃないし。


そう思っていたのだけど、蒼大さんの赤い顔を見て、私もなんだかすごく恥ずかしくなる。


「ごっ、ごめん」


私も顔が赤くなったのがわかった。


そして、私がボタンを止めている間、蒼大さんは参考書に目を移し、私を見ないようにしていた。


「もう大丈夫だよ?」


そう言うと、蒼大さんは私を見て


「じゃぁ、はじめようか」


そして、前の家庭教師の時間に出されていた宿題の採点を蒼大さんは始める。