次の日



放課後、叶に呼び出される



『未紗ってさ、進一の事好きなんだろ』


突然言われた言葉。

あの時否定してれば、運命は変わっていたのかもしれない。


『うん!実は好きなんだ!』


あの時あたしが言った言葉が、多分叶の心に火を付けたんだ




そのまた翌日

夏実の誕生日。



プルルル



携帯が鳴る。


夏実からだった


『おーう夏実!誕生日おめでとー!』


あの時はまだ知らなかった。



人の恐ろしい勇気を。





『…進一クンが…松本家の暴力団関係者に…轢き殺された』



『…え?もう、夏実ったら冗談言わないでよ』

『冗談なんかじゃない。全部原因は未紗なんじゃないの?昨日、叶に聞かれたでしょ。進一クンが好きかって。未紗は好きだって答えたんだよね?』

『…え…なんで知ってんの…』

『全部叶が白状したんだよ。叶は未紗の事が好きだった。でも未紗は進一クンが好き。叶は進一クンが邪魔になって進一クンを殺した。』

『待って、夏実…』

『あたし、進一クンが好きだった。全部未紗のせいだよ。未紗のせいで進一クンが死んだんだよ。復讐してやる。復讐してやる』




怖くなってあたしは電話を切った



一つの復讐と、一つの復讐予告…。