プレゼントの話そっちのけで聞かされたのは、とんでもない告白で。
「マリアが……結城の、婚約者?」
「あ、えっと、はい」
やっとのことで出た言葉に、俯いているマリアが消え入りそうな声で答える。
結城の婚約者が、マリアって……
いつの間に、そんな話になってたのよ?
それに、頭の中は疑問符だらけだ。
「だって、あんた日本人……」
「え?」
ぼそりと呟いた声に、勢いよく顔を上げて私を見るマリア。
「結城の婚約者は外人だって、ずっと聞かされてたんだけど……あんた、どっからどう見ても日本人よね?」
一番、頭に引っ掛かることを口にすれば
「私、実はハーフで……」
「ハーフぅ!?」
またもや驚きの返事が返ってきた。