Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




「……すみません」

「……ごめんなさい」


その表情から危険を察して、すぐに謝るアル君と俺。

まかり間違って、ここでマリアちゃんが目を覚ましちゃったら、あの二人に何を言われるか……


───恐ろしい


これ以上、二人を怒らせてはならないと本能が告げてくるから、背筋を伸ばして口を噤む。


「おかえり、魁。マークとアルバートも、よく来たね」


黙り込んだ俺達二人の後ろから魁君達に話し掛けたのは、笑顔を浮かべた兄貴だった。


「……ただいま」


素っ気無く答える魁君と


「久しぶりだな、煌」


眉間の皺を消して、笑顔になったマークさん。


「……………………」


例えるならば、白馬に乗った王子様……
の、仮面を被った大魔王様ってのが一番合っていると思う。

俺には、あの笑顔が怖くて仕方がない。