Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




「……………………」


「……………………」


顔面に紅茶が飛び散って、水……もとい、紅茶も滴るイイ男になったアル君。


「───────おい」


ぽかんとしていた表情が、見る見るうちに険しいものへと変わっていく。


「あ……ご、ごめんっ!!」


「ぶっ! ちょっ……」


その声で我に返った俺は、咄嗟に近くにあった布でぐいぐいと彼の顔を拭ったんだけど……


「慧、それ台布巾だぞ」


どうやら、アル君の顔を拭いていたのは台布巾だったらしく。


「え……?」


兄貴の言葉に、きっと顔面蒼白になっているであろう俺。

顔に押し付けていた台布巾を慌てて退けると、頬を引き攣らせるアル君と目が合った。


「け~い~!!!」


「ご、ごごごごごめ~ん!!!」