Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




後ろからは、煌さんと慧さんも歩いてきていた。

慣れない着物で階段を上って、出店と人で賑わう境内を進んで行く。


こんなお正月は、何年ぶりだろう……。


両親が亡くなってからは、ずっとイギリスで暮らしていた私。

日本らしいお正月を迎えることなんてなかったから、懐かしさで胸がいっぱいになる。


……やっぱり、日本ていいな。


澄んだ空を見上げて、笑みがこぼれた。


神殿前のお賽銭箱にお金を入れて、今年一年間の幸せを願う。

横に並んで手を合わせている魁さんをちらりと見上げて


───これからも、ずっと魁さんと一緒にいられますように……


心の不安を払拭するように、一生懸命お願いした。


神様に必死にお願いする私を、魁さんがずっと見ていたとも知らずに……。