徐に席を立ち上がると、一瞬だけマークさんと視線を合わせた魁君。
会話を交わすことはなく、マークさんが頷くと無言のままRestroomへと続く階段へと歩き出してしまう。
「……え? ちょっと、魁君!?」
まさか、そのまま乗り込んで行ったりなんてしないよね!?
それって、犯罪だよ!?
声を掛けたけど、振り向くことなく歩を進める魁君を慌てて追いかけようとすれば……
「魁に、任せておけ」
大魔王様の一声が、足の動きを停止させる。
「……え、でも……」
言い淀む俺を黙らせたのは
「間違えても、お前が考えているようなことにはならない」
「……………………」
心の中を見透かされたような、マークさんの言葉だった。


