Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】




徐に席を立ち上がると、一瞬だけマークさんと視線を合わせた魁君。

会話を交わすことはなく、マークさんが頷くと無言のままRestroomへと続く階段へと歩き出してしまう。


「……え? ちょっと、魁君!?」


まさか、そのまま乗り込んで行ったりなんてしないよね!?

それって、犯罪だよ!?

声を掛けたけど、振り向くことなく歩を進める魁君を慌てて追いかけようとすれば……


「魁に、任せておけ」


大魔王様の一声が、足の動きを停止させる。


「……え、でも……」


言い淀む俺を黙らせたのは


「間違えても、お前が考えているようなことにはならない」


「……………………」


心の中を見透かされたような、マークさんの言葉だった。