Wonderful DaysⅢ【野いちごバージョン】






(side:慧)


重い……重いよ。

このテーブルの周りだけ、異様に空気が重すぎて窒息しそうだ。

いつもなら混雑して満席のロビーラウンジは、信じられないほどお客さんが少ない……

俺たちの周りだけ。

ケーキの注文したいのに、店員ですら俺たちの席を避けて近寄って来ないってどうなのさ?

さっきから、目も合わせてくれないんだけど。


「……………………」


それもこれも、俺の目の前にいる男たちのせいに違いない。

ただでさえ、黒服のボディーガードたちに囲まれて圧迫感を感じているっていうのに、それに輪をかけてピリピリとした雰囲気を醸し出している目の前の三人。

傍から見れば、映画に出てくるマフィアのようで……。


……こんな怪しすぎる集団、俺だって近寄りたくない。