ん? あの写真?
何の事だろう……。
外人って、変装していない時の私のことだよね?
何でそんな写真を目の前の彼女が見ていたのかと、思考を巡らせていれば……
「は? あの外人って……まさか!!」
美代さんの言葉に、驚くほど鋭く反応した総長さん。
後ろからカツカツと足早に近づいて来たヒールの音がぴたりと止まったと思ったら、がしりと肩を掴まれた。
「ちょっと、あんた!」
「わっ!?」
鬼気迫る迫力で強引に肩を引かれた私は、その勢いで振り向いた。
───え?
彼女が、暴走族の総長!?
総長と呼ばれた人物の顔を認識した私は、驚きで思考が停止した。
だって、この人は……。
「…………っ!!」
その目の前の彼女も、私の顔を見るなり目を見開いて
「マリア・ウィンザー……」
私の名前を呟いた。


